採用でミスマッチが起こる原因は○○の曖昧さ

自分たちに必要な”人材”を定義できているか

会社(組織)を維持・発展させるために「人」が重要な資源であることは
言うまでもありません。

「人」の採用は、会社にとって一大事ともいえるでしょう。

最近では、「人」の採用に際し、募集要項に”求める人物像”を
提示するケースも増えました。

提示内容は分量(文字数)やスペースの関係上、
簡潔・端的に表現することが多いのですが、
(就職サイトや求人広告はスペースが限られるため文章を短くするよう指示されます)
実はここに落とし穴が!

”求める人物像”は募集要項のためにあるわけではなく、
会社(組織)に必要な人材を確保するために必要なもの

ぜひ、社(組織)内で
具体的な行動まで落とし込み
かつ
認識を一致させた(他の解釈は一切できない)言葉で文書化し、
採用に関わる全員(※)で共有することが大事です。

※実際に人が配属される現場の関係者(将来、その人の上司・育成者になる人)を含む

採用でミスマッチが起きる原因

例えば、求める人物像が「向上心がある人」だとします。

応募者が面接で「私は向上心があります」と言ったとしても、
即座にOKは出さないはずです。

恐らく、次のような質問をするでしょう。

「向上心があるといえるのはなぜですか?」
「向上心があるといえるエピソードを教えてください」

このとき、
「向上心がある」と判断する基準(何をもって向上心があるといえるのか)が
人それぞれ異なっていたら・・・

その”後”のミスマッチにつながります。
※よくある事例として、人事と現場での認識の違いです

ミスマッチを防ぐには、
「向上心がある」とは具体的にどういうことかを明確にし、
ズレや誤解がないよう、認識を一致させておく必要があるのです。

 

ちなみに、
ある研修で「向上心がある」とはどういう人か?と問いかけ、
具体的な内容を出してもらったところ
次のような意見(一部抜粋です)が挙がりました。

・私はもっとできるという自尊心がある
・指示された内容にプラスαして対応する
・自分がこれ!と決めた分野で一番を目指す
・自分が苦手なことを克服しようと努力する
・現状に満足せずに更に上(高み)を目指す
・一度失敗しても諦めずに再度チャレンジする
・仕事で自分なりに工夫をして対応する
・指示されなくても自分からできることを探して対応する
・上司に怒られた翌日でも自分から上司に挨拶する

いかがでしょうか?

人によってこれだけ考え・認識が異なるのです。

最初は「向上心があるって、他にいいようがない」と
言っていた受講者の方々も、
挙がった意見・認識の多さに愕然としていました。

意識改革が求められるとき

日本には「以心伝心」「暗黙の了解」という表現があるように、
言わなくても伝わる=相手も同じ・わかってくれるはず
という認識が根底にあるのかもしれません。

しかし、仕事の場において
”言わなくてもわかるでしょ”は単なる甘え・手抜きです。

これまで何とか事が進んでいたとしても、
これからは同じようにはいきません。

世の中は常に変化し、価値観や認識が異なる人たちと協働する時代なのです。
人と人の意思疎通は「言葉」を介して行われますが、
その最終目的は相手を動かすこと。

相手に動いて欲しければ、相手視点を持って
相手に伝わる表現をしなければなりません。

仕事のミス・トラブルや採用のミスマッチも
元をたどると認識のズレによるところが多いもの。

 

「言葉」にどれだけ意識を向け
「言葉」にどれだけ責任をもてるか

 

「言葉」にはそれを使う人の生き様と
相手や物事に対する姿勢が現れています。

 

<今日のQuestion>
・あなたは自分が発する言葉に責任を持っていますか?
・あなたの語彙力・表現力は今の職責を果たすのに十分ですか?
・経営理念や求める人物像の内容を具体化して共有できていますか?